背後を気にしつつ、ソードを両手で持つ青年が描かれています。表情は険しく、鋭い視線のようです。
頭上に見える鳥の群れは、彼が精神的に高まっていることを表しています。ささいな変化にも気づく分析力や慎重さ、用心深さを表すカードです。
彼は充分に警戒し、何が起こるか分からない状況でも対応できるようにしています。彼のようにささいなことにも警戒をしていれば、大きなトラブルを未然に防げるでしょう。
このカードが出た場合、何らかの成長のために試練が待ち受けています。この試練を乗り越えた先に、一回り大きくなれる「成長」があるでしょう。
また、このカードは「メッセンジャー」の意味もあります。ソードのペイジが出た場合は、何かしらのメッセージを表しているでしょう。
タロットカード 「ソードのペイジ」の基本的な意味
ペイジは、はじめたばかりの人、駆け出しの人、未熟な様子を表します。ソードは、精神力や思考力の高さを示す性質を持ちます。
ソードのペイジは、思考力や判断力が高く、慎重で計算高い側面を持つカードです。未熟でありながらも、その高い知性によって確実に前に進んでいけます。
共感性が高いというよりは、自分は自分、他人は他人と切り離して考えられる印象です。自分軸の強く、他人や環境に振り回されません。
人間関係もつかず離れずの関係性や割り切った関係を好むでしょう。
「ソードのペイジ」のイメージをとらえるには?
ソードのペイジのイメージは、慎重に石橋を叩いてわたる人物像です。もしかしたら、石橋の素材から調べるタイプかもしれませんね。
社交的な印象ですがDAIGOさんは、ディグラム性格診断をした結果、意外と慎重な性格ということが公表されています。
「人と仲良くなるまでに時間がかかる。心を開くまで時間がかかるが、開くとすごく優しくなります。ストライク・ゾーンが狭いですね」と、慎重な面について語っていました。
アニメ・漫画のキャラクターで言うと、冷静な判断と慎重な性格のモハメド・アヴドゥル(ジョジョの奇妙な冒険)が代表的です。
慎重なキャラクターって、他の特徴的なキャラクターと比較すると常識人に見えて、なんとなく個性がないように感じてしまうものですね。
丞太郎やDIOなど、主要な登場人物と比べると、やや存在感が薄い彼ですが、一行の参謀役を務めました。
「ソードのペイジ」と他のカードとの関係
ソードのペイジは、これまで得てきた知性や思考力をもって、次のステージに歩き出そうとしているカードです。
そういう意味では、大アルカナ「魔術師」のカードからつながる部分があるでしょう。魔術師は何でも生みだせる、どこにでも行けることを象徴するカードですが、ソードのペイジ
はその先のお話です。
自分の弱さや不得意な面もわかっているからこそ、周囲からの攻撃にそなえることができます。自分は無敵!何でもできる!と思っている魔術師にはない部分です。
また、類似したカードで「ワンドの9」があります。
このカードでは、もうすでに傷つき、周囲からの攻撃を警戒する人物が描かれています。
すでにピンチの状態だけど、万全の準備をして、絶対に負けたくない様子です。ただ、ここでは、本当にもう一度戦う意味があるのか自問自答する意味もあります。
張りつめている状況は、ソードのペイジもワンドの9も共通していますね。
「ソードのペイジ」のキーワード
正位置
慎重、警戒、用心深い、駆け引き、分析力、知的、洞察力、計画の進展、真相の究明
逆位置
無計画、不用意、うっかり、無鉄砲、情報流出、自滅、油断、偽り、猜疑心、疑い
【恋愛】におけるソードのペイジの意味
正位置
恋愛に関して正位置で出た場合は、あまりよくないでしょう。自分を守る行動に出てしまい、相手とうまく向き合えないかもしれません。
フリーの人は、魅力的な人との出会いがあります。しかし、せっかく出会っても「本当に信用できる人なのだろうか」と、心のどこかで疑ってしまいます。関係を深める段階までいきづらいでしょう。
片思い中の人は、お相手とまっすぐ向き合っても、なかなか打ち解けられないかもしれません。ちょっとおふざけに見えるくらいの軽い感じで駆け引きを楽しむくらいの気持ちでいる方が、関係が進展しそうです。
相手の気持ちを占う場合は、あなたに対して興味深々の状態といえます。ただ心配なのが、同時に他の人にも好意を向けやすい傾向にあることです。飽きさせないようにすること、あなただけを見るように気をひくことが重要になりそうです。
交際中であれば、なかなか次のステージには行きづらい運気でしょう。すれ違いを防ぐために、今何を考えて何を感じているか、言葉にして伝え合う必要があります。自分のフィルターで相手の気持ちを想像しても、あまり意味はないですよ。
復縁を希望している人は、軽い気持ちで駆け引きを楽しむ分には良いでしょう。真剣な交際を再び望む場合は、苦しい道のりになりそうです。
逆位置
恋愛に関して逆位置で出た場合は、探り合う、疑り深くなる状態を表しています。うまくいきにくい状況といえるでしょう。
フリーの人は、いい出会いに恵まれません。裏があるような人との出会いに注意が必要です。ちょっといいなと思う人が現れたら、可能な限り相手について調べるといいでしょう。昔の交友関係まで調べられたら一番いいです。
片思い中の人は、友達以上恋未満で終わってしまいそうです。もし付き合えたとしても、短い交際になるでしょう。恋愛感情に翻弄されるよりは、一歩ひいて様子をうかがう立ち位置にいる方がいいかもしれません。
相手の気持ちを占う場合は、今のお相手は、移り気な傾向にあると読みます。あなたのことをちょっと知ったらすぐ飽きて、別の人に興味が移ってしまうかもしれません。
でも、本格的な浮気ではなくて、軽い気持ちです。あなたがそれに動じず、あなたらしくいることで魅力が増してくるので、そのまま相手がまた興味をこちらに向けるのを待ちましょう。
交際中であれば、相手が浮気や不倫をしているんじゃないかという疑いがぬぐえません。でも、試すような言動は逆効果です。余計なことをしない方が身のためですよ。相手を信じる気持ちが大切です。
復縁を希望している人は、相手があなたのことを都合よく扱おうとしていないか注意が必要です。相手の返事が良いものでも、簡単に信じないようにしましょう。実際には三角関係だったなんてこともありえそうです。
【仕事】におけるソードのペイジの意味
正位置
仕事と割り切って考えられれば、大きな問題には至らず、慎重に対処できるでしょう。現状を分析する力も用心深さも高まっているので、不測の事態にもきちんと立ち回れます。
冷静に周囲の状況を理解できるので、金額交渉などのデリケートな問題も、適切に対応できます。
逆位置
そもそも計画の段階で穴だらけということに、後々気づいて混乱するかもしれません。
周囲には信頼できる相手ができず、腹のうちを探り合うギスギスした関係になってしまいそうです。
不用意な言動からアイディアを盗まれることや、自分のついた嘘やうわさ話で自滅することも考えられます。
【金運】におけるソードのペイジの意味
正位置
金銭面でも慎重に、かつ効率的に行動できます。警戒心が高まっていることから、大きな損失になることはありません。
お金はいかに使わないかに注力しやすいです。節約して貯金が増えることもあるでしょう。
誘惑も断ち切ることができます。安易な儲け話にものりません。派手な成功はないですが、堅実に自分のお金を守ることができるでしょう。
逆位置
逆位置の場合は、節約の仕方が過剰になり、周囲からはケチに見られてしまうかもしれません。
変に見栄をはることはないので、大きな出費は考えられないですが、あなたに対する周囲からの評価に振り回されてしまうことも考えられます。
簡単に手の内を見せてしまうと、足元をすくわれそうなので注意が必要です。
ソードのペイジが「過去」で出た場合
正位置
かつては、慎重になったり、何かを探る必要があったりする状況でした。嵐の前の静けさのような、準備期間だったでしょう。
抜け目なく準備したい気持ちが大きく、思いもよらぬ状況にもきちんと立ち回れるように用心深くなっていました。
逆位置
あなたの本来の力が試されるような運気でした。あまく考えていると足元をすくわれることもあったかもしれません。
また、斜に構える姿勢が出てきていました。何に対しても反抗的で、どんなことにも疑いの目を向けてしまう心境でした。
ソードのペイジが「現在」で出た場合
正位置
現在は、いよいよ試練に直面しようとしている段階です。その重要な試練の前に、息をひそめて周囲の出方を探ったり、現状を冷静に分析して対応しようと務めたりしています。
緊張感のある雰囲気です。ちょっとの物音にも反応してしまう過敏さも高まっているかも。深呼吸をしてみましょう。
逆位置
警戒心は高まっているものの、完璧には対応しきれません。
秘密がうっかりばれそうになったり、不用意な発言をしてしまったりするでしょう。あまい考えでいると、大切なものを失うこともあるかもしれませんよ。
ソードのペイジのが「未来」で出た場合
正位置
自分には荷が重いと感じるほどの、何か重大な秘密を抱えることになるかもしれません。
また、これから起こるできごとは、自分の人生にとっての大きな試練になるでしょう。
しかし、勘が冴えているので、危険を事前に察知して冷静に切り抜けられるので安心してください。
逆位置
弱みを握られたり、小さな嘘や不正がバレたり、あまりいい運気ではありません。重要な情報が流出することもありえるので注意しましょう。
あなたの社会的信用が失われる可能性も考えられます。気をひきしめて臨みましょう。
ソードのペイジが「障害/問題」で出た場合
正位置
もし問題があるとすれば、弱みを見せられないあなたの中の弱さが考えられるでしょう。虚勢をはりすぎていては、見えるものもみえなくなります。
また、頭の回転が良すぎて、何もかも計算ずくなのが裏目に出ている可能性もあります。頭でっかちにならないで。
逆位置
不用意な言動、配慮のない行動が問題の原因かもしれません。人からの信用があまり得られておらず、周囲に何かがばれてこのようなことになってしまったかも。
また、知らず知らずのうちにあなたが騙されている可能性もあります。状況を客観的に見てみてください。
ソードのペイジが「結果」で出た場合
正位置
何が起こっても大丈夫なように、警戒する心を忘れません。慎重に周囲の出方を観察できます。
あなたは、弱さを含め自分のことをしっかり理解できているので、これから起こる試練にも冷静に対応できるでしょう。今のあなたなら大丈夫です。
逆位置
不測の事態に対応できる警戒心や冷静さが足りません。そなえるべきものは、今からでもそなえる方がいいでしょう。
自分の秘密を知られそうになったり、見られたくないところを見られたり、甘い考えがわきの甘さにつながるでしょう。油断は禁物です。
ソードのペイジが「助言」で出た場合
正位置
何かに迷ったら、効率の良い方を選択するようにしましょう。全て公にせず、目立たない行動を心がけるとスムーズに物事が進みます。また、重要な秘密は軽々しく口にしないようにしましょう。
逆位置
とにかく油断大敵です。万全に準備をし、ささいなことにも注意を払いましょう。また、よく知らない人に自分のことを話すのはやめたほうがいいです。お酒の席でも気を抜かないようにしましょう。
まとめ
ソードのペイジは、1~10までに培ってきた知性や思考力を元に、周囲からの危険を察知する能力が備わったというストーリーがあります。
何も知らない愚者のような存在ならば、恐れる必要はないんですよね。
どんなことも希望をもって新鮮な気持ちで見ていられる赤ちゃんの時期は終わった、ということです。
後ろから攻撃される可能性について、ソードのペイジは気づいてしまったんです。
だまされるかもしれないことがわかると、未然に防げるし、自分を守れます。
ただ臆病なだけではなくて、自分の特性をわかって行動できる賢さが備わった状態でしょう。
このカードが出ても、警戒しないと!とガチガチに防御する必要はないです。
だってもう、危険を察知することはできるんです。
「今までは行けなかったようなちょっと危ないステージにも、挑戦できるようになったんだぞ」と思うようにしています。
全体的にレベルアップしたからこその今の状況です。
自信をもって、臆病になりすぎずに行動して行きましょう。