縛られた女性が目隠しをされ、地面に突き立てられた8本のソードに囲まれています。彼女の足元をみると、足場が悪く水たまりができています。
一見、女性は身動きがとれないように見えるでしょう。しかし、身動きできないほどの強さで縛られているわけではありません。
足元は縛られておらず、自由に歩けそうなところをみると「とらわれている」「身動きがとれない」と自分で思い込んでいるだけということが読み取れます。自分の意志でいつでも自由になれるでしょう。
「ソードの8」の基本的な意味
女性の足は拘束されず自由なのに、それでも動こうとしないのは、人まかせあるいは受け身になっているせいでしょう。
どう行動したらいいかわからないという状態を示しています。また、お城から監視されていて逆らえない環境や、動いたら罰を受けるかもしれない恐怖を感じているとも考えられるでしょう。
赤い衣服と白い包帯は、「今の困難がどうにかなれば、自分の足でゴールに向かうことができるはず!」という強い情熱は失われていないことの証です。
しかし、土と水が混ざりあう不安定な足場なので、困難を受け入れても状況が100%改善するということではありません。
「ソードの8」が正位置で出た場合
正位置では、地面に突き立てられた8本のソードがあらわすように、1つの問題に苦しんでいるというよりは、八方ふさがりで身動きがとれない状態です。
自分の考えに固執して自虐的になり、誰かが助けてくれるのをただ待っていることをあらわしています。
自分の可能性を否定しているのは、他の誰でもなく自分自身だということに、早く気づいたほうがいいでしょう。
誰かのせいにしたり、誰かが何とかしてくれると期待したりしても状況は何も変わりません。何か別の方法を考えるほうがいいでしょう。また、金欠の状態もあらわしています。
「ソードの8」正位置:「過去」で出た場合の意味
かつては、何をしてもうまくいかない災難続きの運気だったでしょう。人にねたまれることも多く、窮屈な環境に身をおいていました。
いつか誰かが助けてくれると、どこか受け身な姿勢でいたのではないでしょうか。生きづらいのを、誰かのせいにしてやり過ごすだけの日々が続いていたでしょう。
「ソードの8」正位置:「現在」で出た場合の意味
「自分には力がないから誰かに助けてほしい…」そんな淡い期待を抱いている状況でしょう。
周囲からの束縛、過干渉などを感じ、息苦しい環境です。無力感や孤独感におしつぶされそうで、何もする気になれないでしょう。
どんなにつらい状況でも、自ら行動を起こすまでにはいたりません。
「ソードの8」正位置:「未来」で出た場合の意味
どこまで耐えられるのかという忍耐力を試されるできごとがありそうです。
しばらくは、じっとこらえなければいけない不自由な状況が続くでしょう。生きづらさや窮屈さを感じながらも、どうにも動ける状況ではないという感じです。
もしくは、どうにもならないと諦め半分でいるかもしれません。
「ソードの8」正位置:「障害/問題」で出た場合の意味
表面的なことばかり考えて、重要なことに気づいていないことが問題の原因となっているでしょう。
ものごとの核心、本質をじっくりと掘り下げて見る必要があります。また、お金が足りないこと、収入の低さや稼ぐ力のなさもトラブルの元です。
他人に期待しすぎていることが、自分の行動力不足につながっているのかも。
「ソードの8」正位置:「助言/アドバイス」で出た場合の意味
あなたが今動けないのは、自分自身が原因でしょう。自分の行動を制限しているのはあなた自身ということです。
本当は自分の力でなんとかできる状態なのに、「どうにもならない」と思い込んでいるのでは。人の意見に振り回されず、自分の意見や本心を見極めて行動しましょう。偏見や思い込みはNGです。
「ソードの8」正位置:「結果/最終結果」で出た場合の意味
自分の中の妄想にとらわれて、現実がきちんと見えていないでしょう。人のせいにして逃避したい思いが顔をのぞかせます。
相手から精神的・身体的に苦痛を強いられると快感がわいてくるような性癖が目覚める可能性も。お付き合いに発展しても、強い束縛を感じる関係になりそうです。
仕事面では、規則が厳しく、自由度が低い職場に苦しむかもしれません。仕事や責任を背負って、プレッシャーがかかりそうです。
「ソードの8」が逆位置で出た場合の意味
逆位置では、正位置の状態からますます状況は悪くなっています。
現実をなかなか直視できずに「こんなはずじゃなかったのに」と慌てふためいている状況です。また、今の状況は環境や周囲の人のせいだという被害者意識も強くあります。
自分のことを省みる余裕もないのでしょう。1人ぼっちの状態に焦って感情的になっている様子をあらわしています。
まずは自分の中に原因がないかどうか探ることが重要です。諦めも肝心とはいうものの、自分のできることはないか内省してみましょう。
「ソードの8」逆位置:「過去」で出た場合の意味
周囲からのちょっとした意見を敏感にとらえ、裏切りと考えてしまっていました。自分の思い込みから、他者に対する不満が溜まっていくのを抑えられなかったでしょう。
被害者意識が強く、現状を不本意と感じ孤立してしまいます。誰にも助けを求められない状況で、感情だけが暴走している心境です。
「ソードの8」逆位置:「現在」で出た場合の意味
こんなはずではなかったと不本意な状況に焦っています。考え方が凝り固まっているからか、気づいたら孤立した状況になっているでしょう。
ないがしろにされたような状況に耐えきれず、悪いのは周囲の人たちだと被害者面をしてしまいます。そのまま周囲への不満が大爆発してしまうでしょう。
「ソードの8」逆位置:「未来」で出た場合の意味
なかなか現状を克服できない状況に焦ってしまうでしょう。予期せぬトラブルが起きたときは、周囲のせいばかりにしてしまい、自分の過ちや考えていることの矛盾には気づけません。
何かを失ったり、変化させることで、今までとらわれていたものから自由になることや、縛られていた環境から脱出できそうです。
「ソードの8」逆位置:「障害/問題」で出た場合の意味
他人の目を気にしすぎて、本領を発揮できないのが問題の原因になっているでしょう。1人ぼっちにならないように他人に合わせて行動して、結果的に時間のロスが多いこともよくありません。
また、問題の本質に気づかず、危機感は足りない状態でしょう。解決策を真剣に考えていないことも考えられます。
「ソードの8」逆位置:「助言/アドバイス」で出た場合の意味
まずは、自分にも間違いや改めるべきことがあるのを認めましょう。周囲のせいにしたり、他者に八つ当たりしたりしても現状は何も変わらないのでやめるべきです。
また、全てを自分の思い通りにしようとするのは傲慢が過ぎます。現実的ではないので何かを妥協したり、諦めたりすることも必要でしょう。
「ソードの8」逆位置:「結果/最終結果」で出た場合の意味
自分の思い込みに縛られ、刺々しい態度をとってしまうでしょう。一緒にいると、お互いにストレスがたまる関係です。
「じゃあもう別れればいいのに」と周囲は思うのですが、意地になって別れる選択肢は出てきません。
喧嘩をしても、どちらも謝らないので時間だけが過ぎていきます。仕事面では、トラブルに巻き込まれたり、理不尽な扱いをされたりするでしょう。
まとめ
ソードの8は、自分の心を自分で縛りつけていて、身動きがとれない様子をあらわしています。
自分の味方は誰もいないのではないかと感じたり、まわりは敵ばかりと思い込んだり、自分のフィルターから通して見た世界にとらわれてしまいがち。
恋愛ではたとえば、相手がろくでもないとわかっていても、「この人は私がいなきゃダメなんだ」と離れられない様子を暗示しています。
恋愛感情や依存心で覆い隠して、真実を見ないようにしている様をあらわしているでしょう。
誰のせいでもなく、自分が選んで今の生活を選んでいるということを冷静に受け止めて、行動にうつさなければこのまま何も変えられません。
思い込みにとらわれたままではもったいないですよ。