中央にいる裸の乙女を、7つの星が照らしている様子が描かれています。
穢れを知らない乙女が意味するのは、今後どんな姿にも、何者にもなれるということの象徴です。
また、空に輝く星はこれから花咲くであろう才能を暗示しています。「星」は、太古の昔から目指すべき方向を照らしてくれる道しるべ。私たちを導いてくれる希望の光なのです。
「星(スター)」の位置づけと基本的な読み方
「星」のカードは、理想や希望を象徴するカードです。乙女のはるか後方で見守る鳥や流れる清らかな水は、芸術や愛を表しています。
希望を心にもつことで、芸術や愛などさまざまなものが派生して生まれることを暗示しているのでしょう。
位置別の「星(スター)」の読み方
理想や夢を掲げた後、それが「明るい未来につながっていくか」、「実らずに流れ、地に落ちてしまうか」正位置・逆位置によって明暗わかれます。
位置によって変わるそれぞれの意味を、1つずつみていきましょう。
「星」が「過去」で出た場合
「星」が正位置
かつては、新しい目標やこうなりたいという憧れの人が見つかるなど、自分のこれからの指針を得られる運気でした。
掲げていた目標や目的に根本的な問題やタイミングのずれさえなければ、心も身体も万全のコンディションで物事を進めていけたはずです。
「星」が逆位置
今までは、なにかに落胆してしまい目標や目的を見失ってしまっていたでしょう。
「何をやってもどうせダメなんだ…」とすべてを諦めてしまったり、悲観して物事を見ていたりしていたのではないでしょうか。
労力や時間をただ使っているだけの状態が続くことで、ますます消耗し無気力になっていたのかもしれません。
「星」が「現在」で出た場合
「星」が正位置
心身ともにいいコンディションで好調な雰囲気です。希望の光が見えてきたり、なにかに期待できる状況になったり、明るい未来に向けて歩きだせる状況でしょう。
今は何ごとにもやる気を感じられるので、目指す目標に向かってまっすぐ進んでいけます。
「星」が逆位置
今まで進めていたものが途中で頓挫するか、期待していた成果が出ていないのでは。肩透かしや拍子抜けに感じる展開で、どうしていいかわからない状態です。
あまりのショックに無気力になっている面もあるでしょう。なかなか未来に希望が抱けず、うつうつした時間が続いているでしょう。
「星」が「未来」で出た場合
「星」が正位置
今はあまりよくない状態でも、近い将来はうまくいく暗示がでています。
思いがけないラッキーの連続で、明るい見通しが立ちそうです。
才能や実力が認められたり、誰かが現状から引き上げてくれたりするなどして、問題解決の糸口が見えてきます。
「星」が逆位置
うまくいく見通しがなかなか立ちません。途中までどうにかやってきたものの、問題を解決する糸口が見当たらず、せっかくのいい話が流れてしまうこともあるでしょう。
理想と現実の間にある埋められない溝に気づいてしまい、がっかりするかもしれません。
「星」が「障害/問題」で出た場合
「星」が正位置
掲げている目標やそもそもの目的に問題点があるかもしれないので、根本的な見直しが必要です。
立て直す時には、希望的観測で考えるよりも事実に基づいた確かなデータが必要になります。
または、タイミングが合っていないだけかもしれません。今後は、時期の調節も考慮に入れていきましょう。
「星」が逆位置
なんとなくただ時間をやり過ごしているだけで、身が入らずスキルアップにつながりません。
余計なこと、無駄なことが多かったり、理想論ばかりで肝心の中身がなかったりすることが問題の原因になりそうです。
自分の本来の目的や行動を見直しましょう。
「星」が「結果」で出た場合
「星」が正位置
進展が望める恋です。理想的な恋人関係になれそうなので、不安がらずにしっかりアプローチしましょう。
かけひきをする必要はありません。まっすぐに想いを伝えて。仕事も好調です。
自分なりに目標が定まったり、周囲からも期待されたり、やりがいを心から感じられるでしょう。
「星」が逆位置
うぬぼれ心や高すぎる理想のせいで、自分の気持ちがどこにあるか見失ったり、気持ちが追いつかなかったりしそうです。
現状を悲観しすぎて、恋に前向きになれないことも問題の原因かもしれません。
仕事では、先を見誤り業務に追われたり、失敗に終わったりすることになりそうです。
「星」が「助言/対策」で出た場合
「星」が正位置
もし自信が持てなかったり、不安に感じるようなことがあったりしても、希望を持ち続けることが大事です。
このまま悪い状態で終わることはないので、前向きな気持ちで行動していきましょう。
やりたいと思う気持ちを大切に、新しい思いつきを積極的に取り入れていくことで運気がさらにあがっていきます。
「星」が逆位置
まずはできそうなものから始めることが大切です。
過去に起こったことは、すべて水に流して新たに目標設定し直しましょう。
ネガティブな感情に支配されるのではなく、美しい、うれしい、楽しいと前向きに感じるものに注目することが大切です。
まとめ
「星」は、はるか昔から変わらず私たちの頭上を照らしてくれています。何があってもまたたき続ける希望の光です。
これまでも多くの人々を救い、助けてきてくれました。目標に向かってまっすぐ進んで行けるように私たちを導いてくれます。
正位置で出た時は、「何を選んだとしても不安に思うことはない」、「自分の行動は間違っていない」と背中を押してくれる心強いカードです。
それを信じて目標に向かって進むことで、あなた自身が輝く「星」になれるでしょう。