この記事はこんな方におすすめ
- 星占い(西洋占星術)をマスターして自分も占えるようになりたい。
- 占星術=星占い?
- 星占いをどうやって勉強すればよいのかわからない。難しいのかな。
- 独学ができるのか、講座にいくべきか、先生につく必要があるのか教えて欲しい。
- 他の職業だけど、星占いも勉強して他の人を占えるようになりたい。
テレビで星占いとかやってるけど、あれってどうやって勉強したらできるようになるのかな。難しいのかな。どこで勉強できるんだろう。そんな疑問にお答えするための記事です。
結論から言えば、思ったより時間がかかるかもしれません。星占いは適当に作っているわけではなく、しっかりとした理論があるのです。
鑑定士:月影仁について
この鑑定をしている僕はタロットと星占い(西洋占星術)を中心に電話、チャット、メール、対面で5年ほど。twitterではフォロワー3000人程度。
星占いは東京の学校の講座に通って学びましたが、実践レベルで使用できるまで苦労したのでそのノウハウを今回お伝えします。
結論から言えば結構大変です。2年はかかります。
星占いの勉強は実は占いの中でも難しい方。
一見簡単そうに見えるかもしれませんが、古くからの天文学を応用しているため、修得には時間がかかります。
星占い(西洋占星術)は占いの中でも勉強するのが難しい方に属します。
あなたがテレビで見かける星占いは正式には西洋占星術という紀元前からある占星術をもとにしています。
その中で西洋占星術は占いの中で命術という部類に属します。
占いには大きく下記の3種類がありますが、西洋占星術は勉強するのが大変な命術に分類されます。
NO | 占いの種類 | 方法 | 占術例 |
① | 相術 | 形から占うもの | 手相、人相 |
② | 卜術 | 偶然から占うもの | タロット、易 |
③ | 命術 | 出生時より占うもの | 西洋占星術、四柱推命 |
①占いの種類:相術
相術は見たものから占うので計算等は不要です。
暗記物で勉強できるイメージです。
②占いの種類:卜術
卜術はタロットでいえばこれも直感性が大事なものの、覚えることはそんなに多くありません。
78枚のカードを覚えればできるので初心者の方にとっても勉強しやすいです。
易は中国の殷周秦漢の4000年前からあるものですので、もととなる考え方から学ぶべき学問であり、こちらは大変です。
③占いの種類:命術
これに対して命術は、古くからの歴史があるため、
歴史的な背景も理解している必要がある。
暗記もそれ相応に必要。
計算あり。
直観性も大事。
深みにはまれば何年でも勉強できる。
とまあ大変ですね。
星占いは西洋占星術の方法の一部
西洋占星術自体は非常に複雑なものですが、基本的な考えとしては星と星との位置関係から占う占いです。
例えば、あなた自身が生まれたときの星の位置と、現在の星の位置(例えば、今空に浮かぶ太陽や月の位置)の関係から占う等のことをします。
12星座を使った星占いは、ざっくり言えば、あなたの誕生日のときの太陽の位置がどの12星座の方向に位置していたかのみの情報で占っています。
星占いを学ぶには誕生日だけでない。
星占いを学ぶには正式な星占いは西洋占星術の方法を学ぶ必要があります。
西洋占星術は遥か古代よりあるため、様々な技法が存在しますが、一般的には、
ココがポイント
① その人の生まれたときの星の位置(出生図:ネイタルチャート)
② その人の生まれたときから移り変わった星の位置を示す(進行図:プログレスチャート)
③ 現在の星の位置を示す(経過図:トランジットチャート)
この3つのチャートから占います。
なお、星占いはこの「その人の生まれたときの星の位置」のうち、あなたが生まれたときの太陽の位置にのみ絞ったものです。
これが太陽系の惑星分だけそれぞれのチャートで増えた上で、その星たちの関係性も見なくてはいけません。
そのため、簡単に言えば、太陽系の惑星は水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の9つですので、単純に星占いであらわされている出生図の太陽だけのものと比較し、それぞれの位置関係で占う関係上掛け算すると、
729倍=9(出生図)×9(進行図)×9(経過図)
といった大変さがあります(めちゃくちゃざっくりとやってます)。
※ハウスとか、MCとか、ドラゴンヘッドとか、リリスとか、〇〇リターンがとか、いつの間にか発生してきた年齢域とか、現代だ古典だとか無視してます。難しさのイメージだけですので。
星占いはホロスコープを使用する
星占いはこの星の位置関係を示すためにホロスコープと呼ばれる図を使用します。
これは各星座の位置を目盛りにして地球から見た各惑星の位置を円に記録したものです。
これの計算自体が昔は大変だったものですが、今はソフトウェアがやってくれるという感じです。
ホロスコープと検索すると今はWeb上にも自分の出生図のホロスコープを出してくれるものがでてきます。
ソフトウェアは各星の位置ぐらいは出してくれますが、その読み方は各占い師にゆだねられます。
以下はホロスコープのサンプルです。例えばこれは2010年1月1日15:22の東京のデータですが、画像上部に太陽(☉)が山羊座 (♑ )の位置にあることを示しています。
星占いは歴史が古すぎて派生がたくさん
星占いは歴史が古く4千年前のバビロニアで使用されていたとか、シュメール人が使用していたとか、それゆえにエジプトがどうしたとか、インド占星術も加わって等、謎の世界が広がっています。
しかしながら、現代の人がまず勉強するのは、まずは古典の占星術が一度さびれたころに、占星術を復活させたアランレオさんの現代占星術と呼ばれる現代で通常利用されている西洋占星術を学ぶのがよいでしょう。
星占いでも古典(伝統的)占星術に手を出すのは最初はやめましょう。
松村潔先生とか、そのあたりの有名な先生の書籍も基本的にはこの現代占星術です。
逆に最初に独学で古典の占星術とかを勉強しようとすると死にます。
まずは天文学のお勉強を中学校の理科から戻ってやり直ししなくてはいけません。
恒星時とかのことを知らなくても現代占星術はソフトウェアがなんとかしてくれますが、古典の占星術の書籍は天体の基本的な考え方を理解していないと読むこと自体が苦しいです。
クリスチャン・アストロロジーとかの書籍を間違っても最初に手をつけないでください。
星占いを独学するのは難しい? 講座は?
独学は難しいかもしれませんが、その理由を解説します。
独学にするも書籍毎に言っている内容が違う
占星術は書いている書籍によって内容が異なっています。
このブレ幅が他の勉強をしてきた人に驚きと混乱を与えてくれます。
これは学校で習ってきたものと明らかに違う点であり、まずそれぞれの人で言っていることが違っている個所と、同じ個所があることを理解する必要があります。
まあまだ同じ系統の人の本を買うのであればそこまでではないかもしれません。
このあたりの書籍には似ているでしょう。
松村潔氏:現代有名人
→弟子:松井なつき氏(占いトナカイをやってたが閉店した)
→弟子:池田えみ氏(たまに東京のアルカノンとかで教えてる)
鏡リュウジ氏:この人は歴史的な観点から占星術を解説しているので書籍はいっぱいありますが、マニアックな本の方がおもしろいです。
星占いには学校や講座に通った方がいい?
講座をやっている学校では2年ぐらいで基本のキぐらいは教えてくれます。
まあベースとなる知識を得るぐらいにはいいかもしれませんが、非常に占い講座は高いですね。
基本的なものを学ぶのに10万以下ということはないですね。
それでも、そこの卒業生間近の方々にサンプルリーディングを受けましたが、うーん厳しい。。。と思った記憶があります。
まあ、それでも混沌とした世界の中でベースぐらいは与えてくれますね。
あと、大きいところでは基本となるコース以外に臨時で特別なテーマで先生をよんでやる講座は結構おもしろいテーマがあったりします。
リリスのみとかベースを知っている人用です。なお、ほとんど来ている人は女性で男は一人しかおらず、僕は友達になれませんでした。。。
星占いは先生にならったほうがいいか?
先生にかなりよるところになりそうです。この世界は国家的な資格があるわけではないので、レベルの差が驚くほど激しいです。
なぜこの人が教えているのかという人にも出会います。
この前20年やっている方でも、あるチャートの計算方法はどうなっているのかと聞いたら、ソフトウェアが表示してくれるからという答えでした。
結構こういうの普通です。ちゃんと占星術を理解している人をまずは探すべきでしょう。
逆にその世界の重鎮みたいな人に習い8年も続けてしまったという人もいます。
星占いを通信講座やオンラインで学ぶのはどうか?
気力があればおすすめです。
オンラインは何度も聞けるというメリットがあります。
ここで割り切りがある程度必要なのは質問ですね。質問に対してあまり答えてくれる感じでないといった感じです。
しかし、これは学校にいったときも結構同じで先生に対して占いの本質みたいなところを聞いても反応がよくないです。
上記の進行図とかは1年を1日とみなすという考えがあるのですが、なぜそうみなすのか?とかは聞いても答えてもらえないですね。
そこまで踏み込んで考える人はこの業界にはあまりいないです。
星占いのお勧めの勉強方法(2年はかかる、講座+書籍)
簡単ではないですが、お勧めの方法をご紹介いたします。
基礎知識をつけることをまずは目指すべき(2年)
正直なところ独学は挫折するのではないでしょうか。
一通りやり切った人をあまり見たことがないといった感じです。
あまりいい勉強方法かはありますが、まずは一通りのベースを学校か先生か通信で付けてもらうのがぶれなくていいと思います。
まあこれで一通りかなと思ったら辞めても構わないと思います。
講座は大抵2年ぐらいでやってますが、個人的にもっと短くできるのでは?とかなり思います。
マンツーマンですごく詰め込めば2ヶ月とかでもできるかも。出生図のみとかは駄目ですが。
なお、基礎知識をつける前に下にご紹介する漫画を読んでおくと、頭に入りやすいでしょう。
-
西洋占星術(星座占い)を勉強するのにお勧めの漫画(3冊)+時代背景を抑える2冊
西洋占星術は勉強する前にまずとっかかりとして漫画がないかなーと思っている方向けの記事です。 星座を覚えられる漫画や、惑星を覚えられる漫画、西洋占星術に詳しくても関連する神話はちょっと。。。というプロの ...
続きを見る
基礎知識を付けた後に
①書籍や大きな学校の特別講座で肉付けをしていく。
始めたころと違って自分の中で基準がある状態なのでそれに足すような形で知識を増やせます。
書籍は英語が読める方は海外モノの方がよいという方も多いです。
占星術としての知識を勉強する前に、星や星座、神話なんかを理解しておきたい方は、下の記事で紹介している漫画で覚えてからというのもよいでしょう。
-
西洋占星術(星座占い)を勉強するのにお勧めの漫画(3冊)+時代背景を抑える2冊
西洋占星術は勉強する前にまずとっかかりとして漫画がないかなーと思っている方向けの記事です。 星座を覚えられる漫画や、惑星を覚えられる漫画、西洋占星術に詳しくても関連する神話はちょっと。。。というプロの ...
続きを見る
②電話占いや対面鑑定にいって、人の占いを参考にする
僕自身が占われにいくことも多いですが、かなりレベルに差がありけど、実務者のレベル感を身に着けるのにいいと思います。
ちょっとした都市の繁華街に行けば大規模チェーン展開している店もありますし、電話占いならすぐにでもできます。
まあ西洋占星術自体はあまり電話占い向けだともおもいませんが(ホラリー除く)。
なぜかというと西洋占星術は鑑定速度が遅いからです。タロットみたいに出てパッと話すことが難しい。
星占いの勉強方法まとめ
星占いの勉強についてお話しさせていただきました。
まとめますと、星占いを勉強することは想像以上に大変で難しいということと、せめてその道しるべとしてのおすすめの勉強法をお伝えしました。
それは最低でも2年はかかる道であることを覚悟して、星占いの勉強をはじめるのがよいでしょう。